導入前の課題:アナログ管理と「肌感覚」に頼る現場
システム導入前は、現場担当者が手書きのメモで在庫状況を記録し、帰社後に手入力で実績を打ち込むというアナログな管理を行っていました 。台帳を用いて日付や本数、売上金を手作業で管理しており、事務作業に多くの手間と時間を要していました 。また、自販機内の正確な在庫状況が把握できていなかったため、商品の補充作業は現場担当者の「肌感覚」に頼らざるを得ない状況でした 。
導入の経緯と定着までの道のり
システムの導入にあたっては、長年慣れ親しんだ手書きの運用から切り替えることに対し、最初は現場から「手書きの方が早い」といった反発や戸惑いもありました 。しかし、実際にシステムを活用してピッキング作業などが正確・便利になるにつれ、徐々に現場の意識も変わり社内へ定着していきました 。
導入後の効果:業務効率化とデータによる「見える化」
システム導入により、現場の作業効率と社内マネジメントにおいて大きな変化が生まれました。
作業時間の大幅な短縮
ハンディ端末を使用することで、どのコラムに商品を補充すべきかが一目でわかるようになりました 。以前は商品の減り具合がわからず、すべてのコラムを下から触って確認するなど手探りの作業だったため時間がかかっていましたが、導入により1箇所あたり5分〜10分ほどの時間短縮に繋がっています 。現在では、早い時には10分〜15分程度で作業が完了することもあります 。1日に約20箇所を回る現場担当者にとって、この積み重ねは非常に大きな効率化です 。また、帰社後の事務作業も自動化され、以前は手入力や計算等で1時間ほどかかっていた作業が削減されたことで、社員の退社時間も早まっています 。
データに基づく改善アクション
ロス率などの運用状況が数値として可視化されたことで、「なぜ売り切れが発生したのか」「商品のラインナップは適切か」など、具体的なデータをもとに原因分析と改善を行えるようになりました 。
人材育成とコミュニケーションの活性化
これまで経験や感覚でしか伝えられなかった業務も、ハンディのデータを活用することで、統一された基準で新人へ指導できるようになりました 。また、マネージャーが日報データから現場の状況を詳細に把握できるため、的確なフォローや声かけが可能となり、社内のコミュニケーションツールとしても大きく機能しています 。
今後の展望:さらなるサービス向上とシステムへの期待
アークル様が最も大切にしているのは、実際にご購入いただくお客様へより良いサービスを提供し続けるという根本的な追求です 。そのために、日々の業務効率化や人材育成に引き続き注力していく方針です 。 また、システムに対しては、蓄積されたデータをより自由度高く抽出し、自社独自の分析や帳票作成に活用できるよう、さらなるデータ出力機能の拡充(柔軟なエクスポート機能など)への期待も寄せられています 。
導入企業:株式会社アークル 様
- 企業名:株式会社アークル様
- 所在地:神奈川県海老名市(海老名営業所にてインタビュー)
- 業種:自動販売機管理運営事業
- お話を伺った方:営業部長 西澤様
事業内容
株式会社アークル様は、飲料メーカーから自動販売機をお借りして商品を自社で仕入れ、自販機の設置場所を開拓して運営を行うベンダー事業を展開しています 。単なる利益追求にとどまらず、お客様にとって本当に価値のある自販機サービスをしっかりと届けることに注力されており、質の高いロケーション管理とサービス提供を目指しています 。